- 中古のプリウスはやめたほうがいいって聞いたことがあるけど、本当かな?
- 中古車の価格を見てみると人気の割に安い気がする。何か落とし穴があるのでは?
- 何かリスクがあったりするのかな。買おうと思っているけど少し心配だ。
実は「中古のプリウスはやめた方がいい」という意見がよく言われています。
なぜならハイブリッドカーであるが故、故障や劣化による高額なバッテリー交換の費用が懸念されているから。
買ってすぐにバッテリーがダメになってしまうと購入費用に加えて大きな負担になってしまいます。
またプリウスは人気なのでそれなりの価格を覚悟していたのにも関わらず、調べてみると思ったより安い価格に不安を感じる人も多いです。
この記事では「中古のプリウスはやめた方がいい」と言われている理由と購入時の注意点、中古市場に出回るプリウスがなぜ安いのかを検証していきます。
この記事を読めば中古で買っても問題のないプリウスの選び方とおすすめの世代がわかり、プリウスが欲しいあなたの不安は解消されるでしょう。
- プリウスの中古はやめた方がいいと言われる理由は「バッテリーの劣化による故障」が懸念されている
- 特にやめておいたほうがいいのは「水没車」「修復歴がある車」「年式が古い・走行距離が10万キロ以上」
- また走行距離が少ない車もバッテリーの劣化が懸念されるためやめた方がいい
- 買っても良い条件は「年式が新しく、走行距離が短い」「メンテナンス記録がある」「認定中古車」
- プリウスの中古は「需要が多い」ことに加え「バッテリー劣化」が懸念されているから安い
- プリウスは圧倒的な燃費性能が世界中から評価された超人気車種。ディカプリオも乗っていた。
- これほど魅力的でもバッテリーにさえ気をつければ安く良いものが買えるのでおすすめ
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プリウスの中古はやめたほうがいいって本当?その理由を解説
なぜプリウスの中古はやめとけと言われるのでしょうか。
その理由は以下の3点です。
- ハイブリッドシステム・バッテリーが故障しやすい
- バッテリー交換費用が高い
- メンテナンスをしていないと故障する可能性が高まる
内容は一般的なものに見えるかもしれませんが、プリウス特有の事情もあるためくわしくみていきましょう。
ハイブリッドシステム・バッテリーが故障しやすい
プリウスに搭載されているハイブリッドシステムやバッテリーは走行距離が伸びれば伸びるほど故障率が高くなっていきます。
中古だから壊れやすいというよりは単純に寿命の問題と考えておくと良いです。
プリウスは人気車種のため、中古車が多く出回っている分、当たり外れも多いと言われています。
購入してすぐにバッテリーが壊れたという話もあるため、状態の良い車両か確認することと保障が付く中古車販売店で購入することで対策していきましょう。
ちなみにプリウスの駆動用バッテリー交換時期は15~20万kmといわれています。
車などの工業製品の故障率は、ある一定期間以上の走行を続けると急増するので頭に入れておきましょう。
バッテリー交換費用が高い
プリウスの駆動用バッテリー交換費用は、なんと15万円以上かかります。
バッテリー本体も10万円以上と高額ですが、加えて高い電圧(201.6~351.5V)が発生する特殊な部品で専門的な技術が必要になるため、高額な作業工賃(5~7万円)も発生します。
交換費用が高い理由は電気部品を取り扱える技術者が必要なため。
ただ部品を交換すればよいという話ではないのが、ハイブリッド車特有の問題点と言えます。
メンテナンスしていないと故障する可能性が高い
メンテナンスを怠ると車の故障率が上がりますが、中古車の場合前オーナーが適切にメンテナンスしていたかわかりにくいのが難しいところ。
例えばエンジンオイル、ブレーキパッド、ラジエータのメンテナンスを怠るとエンジンやブレーキディスクが摩耗してしまったり、液漏れの原因を作ってしまいます。
お金がかかるから後回しにしてしまっている人も少なくないと思いますが、少額の投資をケチって後で高額な出費に繋がらないように定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
プリウスの中古でやめたほうがいい車の特徴6選!購入時の注意点とは?
プリウスの中古でやめたほうがいい車の特徴は以下の6点です。
- 水没車
- 修復歴がある車
- 電装系に不具合がある車
- 年式が古い車
- 走行距離が10万キロ以上の車
- 走行距離が極端に少ない車
それぞれ解説していきます。
水没車
水没車はメーカーが想定していない部分にまで水が入っている可能性があり、故障につながるリスクが高いです。
なぜなら多少の水は想定していても、水没まで考慮した保護はされていないから。
一般的な防水対策として車には水が部品内部に侵入しないように、シールが貼られていますが水没までは考慮されていません。
水没している車はどんな故障が起こるかわからないので、相場より安い車を購入する際には注意が必要。
サビや汚れ、独特なニオイや湿気っぽさが残っているような車は疑ってみたほうがよいでしょう。
修復歴がある車
修復歴がある車とは、なんらかの事故で修理をしている車のことです。
事故に遭っていると、表に見えないダメージが車に残っていることがあり後からどんな不具合が出てくるか分かりません。
レームが曲がっていて、高速走行時にふらついたり、修理箇所の強度が足りなかったり可能性もあるので、価格は安いですが、購入は避けておいた方が良いでしょう。
電装系に不具合がある車
電装系の不具合がある車もやめておいた方が良いでしょう。
なぜなら電装系の修理は高額になりやすいから。
電装系の不具合を確認する方法はバッテリーのΔSOC(デルタエスオーシー:State Of Charge)やエラーログを確認すればOKです。
- ΔSOC(デルタエスオーシー:State Of Charge)とは?
- ΔSOCはバッテリーの劣化度合いを確認できる指標です。
20%以下で正常値、30%を超えると要注意、40%を超えると交換が必要になります。
ΔSOCが進んでいる中古車はバッテリー劣化が進んでいるので、購入は避けた方が良いでしょう。
またライト等の動作に違和感がないかも確認しておいた方が良いです。
加えてインバータや電池は熱に弱いので、インバータや電池の冷却系にエラーログが残っているものは避けましょう。
電池に異常がある場合、電装系の動作に異常が出ている場合があります。
- インバーターや電池の冷却系装置のエラーログ確認方法
- エラーがある場合、装置の操作パネルに表示されます。
購入するディーラーに装置系に異常がないか確認したいと言えば、確認させてもらえるはずです。
かなり専門的な内容なので、くわしくはこの記事を見ながら購入ディーラーに確認していくことをおすすめします。
年式が古い車
年式が古いプリウスも避けておいた方が良いでしょう。
なぜなら年式が古いと走行距離が少なくても、バッテリーや樹脂部品の劣化が進んでいる可能性があるから。
樹脂部品やバッテリーの交換にも当然ながら費用がかかるので購入する場合には注意が必要です。
安い車を買いたいからと言って、年式の古い車を購入してしまうとバッテリーの劣化に悩まされる可能性もあるので注意しましょう。
走行距離が10万キロ以上の車
走行距離が10万キロを超えたプリウスの中古車はやめておいた方が良いでしょう。
なぜなら10万kmを超えたあたりから、部品交換が必要な部品が増えてくるから。
特にメンテナンスをサボっている車を購入してしまうと故障した時の修理費がかさんでしまうので、走行距離が10万km以上の車両を購入するときはメンテナンス履歴をしっかり確認しておきましょう。
走行距離が極端に短い車
年式のわりに走行距離が短い車両も要注意です。
なぜなら走行していないが故にバッテリー残量が0のまま放置されていた可能性があるから。
バッテリー残量が0のまま放置すると急速にバッテリーを劣化するので、走行距離が極端に短い車もやめておいた方がよいでしょう。
実は車は年数に応じて適切に走行させてあげたほうが健康的であるということを覚えておくと良いでしょう。
買っても問題ない中古プリウスの特徴とは?
中古のプリウスを購入して、すぐに壊れてしまうと困りますよね。
ここでは買っても問題ない中古プリウスの特徴をまとめていきます。
その特徴は以下の通りです。
- 年式が新しく、走行距離が短い
- 過去のメンテナンス記録が残っている
- 認定中古車
くわしく見ていきましょう。
年式が新しく、走行距離が短い車両
年式が新しく、走行距離が短ければ買っても問題ないです。
なぜなら走行距離が短く年式が新しければ、部品の劣化が少ないので壊れる心配が少ないから。
当たり前ですが、より良い車を選ぶという姿勢は重要なので、新車との差額や走行距離、年式を踏まえてあなたが納得できる車に出会えたらそれは決断の時と言っても過言ではないでしょう。
過去のメンテナンス記録が残っている
過去のメンテナンス記録が残っていて、しっかりと手入れされている保証があれば購入しても問題ないでしょう。
なぜなら部品交換やメンテナンスが正しく行われていれば、故障の可能性が低く、安心して乗ることができるから。
メンテナンス記録が適切に残っているということは、前のオーナーが定期点検に出して大切に扱っていたことの証明になります。
逆にメンテナンス記録が残っていない車両は価格も安くなっている傾向にありますが、後の修理のリスクを加味した価格が設定されているだけです。
バッテリーやインバータなど普通の車と違う装備が必要プリウスだからこそ、手入れが重要ということですね。
認定中古車
トヨタが販売する認定中古車はとても品質が良いので買っても問題ないでしょう。
なぜなら認定中古車はトヨタディーラーで車両の状態を確認し、良い状態のものを厳選して販売しているから。
逆に状態が悪いと判断された車両はトヨタディーラーで扱われることは少なく、オークションなどに回されることが多いためトヨタディーラーに扱って貰えている車両というだけで太鼓判が押されていると言っても過言ではありません。
さらにプリウスの認定中古車はハイブリッド機構に対して保証がついているので、故障リスクを下げることもできるのでおすすめです。
このような車両を選ぶことができれば、長く安心して乗ることができますね。
プリウスの中古はなぜ安い?4つの安い理由
プリウスの中古車が安い理由は以下4つが考えられます。
- 人気のないセダンタイプなので値下がり率が高い
- プリウス以外のハイブリッド車種が増え、選択肢が広がったため価格が下がっている
- 販売台数が多く需要に対して供給が多い
- バッテリーやインバータ交換のリスクを考慮した価格が設定されている
プリウスはセダンタイプなので、車高が低く使い勝手が悪いと感じる人も多いのが実態です。
なぜなら近年のSUV・ミニバンブームにより車高が高い車の利用者が増え、価値観も変化してきているから。
そのため同じ値段を出すならば、使い勝手の良いミニバンやSUVタイプの車を購入したいという人が増え、プリウスの人気が下がっているのです。
もともとかなり人気だったプリウスは市場への供給が多いため、相場の面でも安くなっていることも無視できない事実です。
ただし安い=品質が悪いという話ではないので、車の状態をしっかり見極めればよい買い物ができる可能性も高いです。
根気よくあなたにとってベストな車を探していきましょう。
そもそもプリウスはなぜ人気なの?
プリウスが人気になった理由は1997年のデビュー時から燃費が抜群で海外でも人気があったからです。
燃費性能が良いということはコスパ意識の高い人に加えて環境意識の高い人にも評価されていました。
世界中から注目された低燃費カーの先駆け的存在
1997年12月に発表されたプリウスは同じ時期に発売された車の中で燃費性能が高く、28.0㎞/Lという当時のガソリン車の約2倍の数値を叩き出していました。
国内だけでなく海外でも人気を博し、初代プリウスはレオナルドディカプリオが2003年のアカデミー賞の授賞式に乗ってきたことでも注目されました。
その後2代目、3代目のプリウスは世界で一番燃費の良い車としてブランドを築いたのです。
圧倒的な燃費性能
初代プリウスから燃費の良さは注目されていましたが、4代目プリウスから採用されたTNGA(Toyota New Global Architecture)という構造を採用したことで燃費性能が世界No.1のレベルまで向上しました。
その燃費性能はなんと40.8km/L(JC08モード)!※Eグレードの場合
ガソリン代も高騰している現在、この燃費性能は魅力です。
最新型の5代目プリウスは走行性能を高めるために、32.6km/Lになっていますがそれでもエコな車であることは間違いないでしょう。
先進技術が搭載されている
プリウスは最新型が発表されるたびに最先端の技術が搭載されてきたことで「新しもの好き」なユーザーにも注目されています。
2代目プリウスにはパーキングアシスト機能、3代目プリウスにはソーラーベンチレーションシステム※、4代目では予兆安全機能であるToyota Safety Sense Pや非常時給電システムなどが搭載されています。
※炎天下の駐車場などで車内の温度が上がらないよう、ルーフに設置したソーラーパネルの電気を利用してファンを稼働させることで車内の気温上昇を防ぐ仕組み
ちなみに現行である5代目プリウスにはクルマのサブスク「KINTO」限定の「KINTO Unlimited」という仕組みもリリースされています。
KINTO Unlimitedは車内のソフトウェアが定期的にアップデートされるため、クルマの価値を落とすことなく最新の性能を維持できるというもの。
トヨタKINTOが気になる方はこちらのブログの記事が参考になります。
≫トヨタKINTOの仕組みを解説!リース・ローン・現金購入との違いとは?
環境への影響が少ない
プリウスは環境に優しいクルマとしても認識されています。
燃費だけでなく走行中の二酸化炭素排出量が少ないこと、環境負荷物質を使わない工夫や部品のリサイクルなどかなり環境に配慮されています。
この認識が広がっているからこそ、プリウスの人気が確立されたと言っても過言ではないでしょう。
手頃な価格帯
中古車では手頃な価格帯で買える点も人気の要因です。
新車では燃費の良さで人気が出ていますが、中古の場合供給量の多さとセダンタイプの人気のなさが影響して手頃な価格で購入できます。
買っても問題ない状態のプリウスであれば、コスパ良く乗る事ができるでしょう。
4代目以降は人気が急落…
しかし、4世代目が発売された2015年頃には日産ノートや同じトヨタのヤリスなど他のハイブリッド車の選択肢が広がり、「ハイブリッド=プリウス」ではなくなりました。
「歌舞伎顔」と呼ばれる好き嫌いが分かれる外観も影響し、近年では販売台数が急落しています。
根強いプリウスファンの方以外は、他の車種の勢いに押されてしまっているのかもしれませんね。
世代から選ぶ中古プリウスを購入する際の選び方(相場・特徴)
初代プリウスを見つけるのはなかなか難しいですが、2代目以降のプリウスであればまだ購入することができます。
それぞれの世代の特徴と相場について確認していきましょう。
2代目プリウス
2代目プリウスは燃費の良さが特徴です。
動力性能を向上するため、THSⅡ(トヨタハイブリッドシステムⅡ)を新たに開発したことで35.5km/ℓという高い燃費を実現しています。
またカーブ時や路面状態が悪い道路での走行安定性を向上させるステアリング協調車両安定性制御システムを搭載しているので運転性能も高いです。
2代目プリウスは安いものだと30万円、状態の良いものだと100万円を超えることもあります。
3代目プリウス
3代目プリウスは2代目プリウスの不評だった部分が改良されたバランスの良いクルマです。
課題だった高速走行時の燃費の悪さを改善するため、エンジン排気量を1.8Lまで上げています。
また後部座席の高さを12mm高くして、居住性を向上させています。
3代目も値段はピンキリで安いのは30万くらいで買うことができますが、状態がよいと200万こえてくるものもあります。
4代目プリウス
4代目プリウスは何といっても世界No.1の燃費性能が魅力です。
エンジン熱最大効率40%を達成して、燃費性能はなんと40.8km/L!
燃費性能だけでなく、ボディー剛性と静粛性を向上させて、車内をより快適に過ごせるよう改善されています。
4代目の相場は安くて100万円を切るくらい、高いと300万円を超えることもあります。
まとめ
プリウスの中古はやめたほうがいい?という疑問に対して解説してきました。
結論としては、買ってはいけない以下の条件に該当しなければ問題はありません。
- 水没車
- 修復歴がある車
- 電装系に不具合がある車
- 年式が古い車
- 走行距離が10万キロ以上の車
- 走行距離が極端に少ない車
逆に以下のような条件のクルマを見つけたら、購入を検討しても良いでしょう。
- 年式が新しく、走行距離が短い
- 過去のメンテナンス記録が残っている
- 認定中古車
プリウスは燃費が良く、トヨタ自動車の最先端技術が惜しみなく投入された素晴らしい車です。
メンテナンスが行き届いた中古車が購入できれば、コスパの良いカーライフが実現できるでしょう。
以上、「プリウスの中古はやめたほうがいいって本当?なぜ安い?安い理由と注意点を解説」でした。